にほんごのれんしゅう

日本語で日記を書きます。

暑い

外は激しい勢いの雨が降っているらしい。

部屋から出ることのできない僕は、雨に濡れば涼しいんだろうなぁと思いながらA4用紙から切り出した正方形の紙で鶴を折ろうとしている。折り方は知らない。調べないでやる。僕が小さい頃、弟が折り紙に熱中していた頃に教わった記憶を頼りになんとなくそれっぽいものを折っていくが、なかなか鶴は生まれない。十数年前の記憶を取り出すのは結構難しかった。

手を止めて今まで折った鶴に成らなかったものを眺めて解法を探る。まだ分からない。

人生も複数個ストック用意できて、完成するパターンで生きられればいいのになぁと思った。1人1回につき1個しか与えられず、保存も破棄もロールバックもできないこの行為は僕の知ってるレイヤーの生き方とはまるで違う。

今まで後悔したことはいくつもあって、それらの解決法を今なら僕は知っていて、そうすれば後悔が消せるのに時間が不可逆な事でそれらが叶わないことも僕は知っている。

全くこれは何度経験しても面倒だなぁとそんなことを考えていたら17枚目の紙から鶴が生まれた。